ロマンも意地も・・
そんなもんですかね。
ゴメンナサイ、僕は少々異なるので少々・・僕の父は、設計し建ててきた沢山の公共建築を、見所や気に入っている
ところをとても立体的に話してくれます。
また、現場での調整に意地と人格の衝突を沢山見せていました。
ただ、若き日に造ってきた建物が近頃取り壊されるようになって、
それについてコメントを貰ったとき、僕の予想とは異なって、
「あ、そう。」の一言で終わらせていました。
そこにどのような感情があったかは一般セオリーとやや違いそうですが、
ともあれその当事者としての心境はそれぞれの尺度だと思います。
父の土建業が廃業した後、僕はどちらかといえば、
なにが安上がりかと常々極限に追い求める職種をやっていますが、ただ、
どの立場にいても、ロマンはさておいて、意地を張る人間的な局面は
無いとは云いきれないと感じています。
僕としては、理屈と理論と最適解から外れたところの皮肉のような物も
抱擁するところなんですけれども。。
個人的にこの絵は、というか巨大構造物を描こうとするときは、
それを造ったであろう人間を自分の父や祖父を少し重ねたい願望の元で
描いています。